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IELTSリスニング対策 バンドスコア6.0をとるための勉強法

こんにちは!Clever Appleです!!今日は、ウーロンゴン大学大学院で英語教授法を学ぶ私が、IELTSのリスニングテストで6.0を取った時の勉強法を3ステップでご紹介します!

 

 

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■この記事のまとめ■
・IELTSのリスニングのバンドスコアを、6.0以上に伸ばすための勉強法についての記事です。

・IELTSだけではなく、英検やTOEICなど、他の英語試験の学習にも応用できる内容となっています!
 
 

 0. 個人的には一番難しいリスニング.....

 

最初に、正直に言わせてもらうと、私はリスニングは4技能の中では最も不得意な技能です...

 

日本語のリスニングも得意ではなく、友人からよく、「話聞いてないでしょ!」と怒られます...笑 耳が悪いのか、注意力が散漫なのか...

 

英語でのリスニングは、なおさら難しいですが、一応多くの海外大学・大学院の入学に必要な、リスニングバンドスコア6.0を取ることができたので、その時の勉強法をご紹介します!

 

なお、この記事には、「あの時これをやっとけば、もっとよかったのに」という過去の自分へのアドバイスにもなっています笑

 

それでは一緒に学んでいきましょう!

 

 

 1. シャドーイングを身に付けよう

 

まず、最初のステップは、「シャドーイング」という勉強法に慣れることです。

 

他の記事でも何度かご紹介していますが、シャドーイングとは、「聞こえてきた英語のすぐ後を、影のように真似して話す」勉強法です。

 

リスニング学習には、ディクテーションなどの他の学習法もありますが、私の個人的なオススメの方法は「シャドーイング」です。

 

理由は、①リスニング力が上がる ②時間がかからない ③いつでもどこでもできる からです。

 

①のリスニング力の向上については、他のIELTSスピーキング対策についての記事でもご紹介しましたが、Hamada (2019) Shadowing: What is It? How to Use it. Where Will it go? などでシャドーイングによるリスニング能力の向上のデータを示しています。

 

IELTSスピーキング対策についてはこちらの記事をご覧ください!

 

 
 
 
②の「時間がかからない」については、英単語や文を書くディクテーションとは違い、音声を聞いて、真似をするだけでいいので、効率的に多くのインプットが可能になります
 
 
また、③の「いつでもどこでもできる」について、シャドーイングは、スマホがあれば、好きな時に好きなだけすることができます!!
 
勉強のモチベーションが上がっていない時も、わざわざ筆記用具やノートの準備をする必要がないため、「手軽に始められる」というのがいい点だと思います!
 
 
 
 
次のパートでは、「精聴」と「多聴」によるシャドーイングについて学んでいきます!
 
 
 

 2. 「精聴」によるシャドーイング

 
次のステップは、「精聴」のためのシャドーイング方法についてです!
 
 
リスニング学習は大きく2つの方法に分けられており、1つが、「精聴」、もう一つが「多聴」です。
 
このパートでは、「精聴」のためのシャドーイングについて説明します。
 
 
 
「精聴」とは、語彙や文法などの言語項目に焦点を当てたリスニングのことで、内容を正確に理解するための学習法です。
 
 
「精聴」は、一度解き終えたIELTSの問題に対して行うのがオススメです
 
 
「精聴」によるシャドーイングの具体的な実践方法は、①一度解いた問題のスクリプトを日本語で完全に理解する スクリプトを見ながら、音声と同じ、またはすぐ後を追ってマネする ③慣れてきたら、スクリプトなしで、音声だけでシャドーイングを行う
です。
 
 
この方法は、NewtonとNation (2021)によるGraded readers (多読・多聴用教材)を使った、1⃣スクリプトを読みながら聴く 2⃣スクリプトを読んだあとに聴く 3⃣スクリプトを見ずに音声だけを聴く という学習方法を参考にしていますが、2⃣のステップは、既に日本語で完全に理解しているので、飛ばします。
 
 
この、シャドーイングの学習は、リスニング能力向上のために本当にオススメの方法です!!!
 
「英文を発せられている」ということは、「英文が聞こえている」ということです!!
 
 
スクリプトを見ずに完全にシャドーイング出来るようになるまで頑張りましょう!
 
 
 

 3. 「多聴」によるシャドーイング

 
最後のステップは、「多聴」によるシャドーイングです!
 
 
「多聴」とは、「精聴」とは異なり、英文の意味に焦点を当てたリスニングのことです。
 
 
この「多聴」の目的は、①大量のインプット ②モチベーションの維持です。
 
 
 
①の大量のインプットについて、「精聴」によるリスニング学習だけでは、どうしてもリスニング力向上のためのインプット量が不足していしまいます。
 
聴く能力を効率よく上げたいのであれば、たくさん聴くことが一番です!!
 
 
 
また、もう一つの目的の「モチベーションの維持」についてですが、自分の興味のない教材を聴き続けることは、どうしても苦痛になり、英語学習へのモチベーションが下がってしまいます。
 
そこで、自分の好きなリスニング教材を使うことで、継続的なリスニング学習を可能にします!
 
 
 
「多聴」による具体的なシャドーイング学習方法は、①理解できて、面白い教材を見つける ②慣れてきたらスクリプトを見ずにシャドーイングをする です。
 
 
①の「理解できて、面白い教材を見つける」という作業はとても大切です。
 
van ZeelandとSchmitt (2013)によると、リスニングテキストの十分な理解のためには、テキストの95%の語彙を理解している必要があります。
 
 
つまり、楽しく、ストレスなく英語を理解し、楽しんでリスニングを行うためには、「簡単すぎる」くらいのレベルの内容が良いということです。
 
 
全く知らない言語で、大量に何か言われても、その内容が理解できなければ、それはただの時間の無駄になってしまいますよね?
 
 
 
私の個人的な「多聴」のための教材は、BBC6 Minute English と、JamesさんEnglish Go! Listening Practice with British Englsihです。

 

どちらの教材も、IELTSのリスニングで使われるイギリス英語で話されていて、

6 Minute Englishは、6分間で様々なトピックを取り上げ、世界の事柄について知ることができます。
スクリプトもあるので、シャドーイングにもピッタリですし、スキマ時間にオススメです!
 
 
English Go! Listening Practice with British Englsihは、イギリス在住で、日本にも詳しいJamesさんが、イギリス文化などについて、優しい英語でゆっくり紹介しています。
スクリプトはないのですが、内容が面白く、聴くだけでもとても勉強になります!
 
 
これらの教材を使ってぜひ、②の「スクリプトを見ずにシャドーイング」を試してみてください。
 
 
英語学習を楽しみながら、リスニング能力が上がるはずです!
 
短期間で効果を実感することは難しいかもしれませんが、継続は力なりです!!
 
 
みなさんのオススメのリスニング教材があれば、ぜひ教えてください!
 
 
 

 4. まとめ

今回は、IELTSのリスニングのバンドスコアアップのための勉強法をご紹介しました!

・具体的な方法は、シャドーイング ②精聴 ③多聴 です!
 
 
参考文献

     BBC Learning English (2021). 6 Minute English. 

https://www.bbc.co.uk/learningenglish/english/features/6-minute-english

      Hamada, Y. (2019). Shadowing: What is it? How to use it. Where will it go? RELC Journal, 50(3), 386–393. https://doi.org/10.1177/0033688218771380

     James. (2020). English Go! Listening Practice with British English [Audio podcast]

https://open.spotify.com/show/5bQw4gCHtxld5nCtQTOivf?si=peC0_6_ASNOICOpJ7_zYdw

     Newton, J. M., & Nation, I. S. P. (2021). Teaching ESL/EFL listening and speaking (Second edition). Routledge, Taylor & Francis Group.

     van Zeeland, H., & Schmitt, N. (2013). Lexical coverage in l1 and l2 listening comprehension: The same or different from reading comprehension? Applied Linguistics, 34(4), 457–479. https://doi.org/10.1093/applin/ams074

 

 
 
 
 
皆さんの留学が素晴らしいものになりますように!